今日は職場で消費税の話がでました。3%、5%と上がってきましたが、いずれまた上がる事は確実でしょう。皆、青色吐息でした。消費税は収入にかかわらず、一律に家計を直撃します。高齢や病気で働けず、年金で細々と生活している人たちにすら税負担を求めるので、社会的弱者に厳しい税制です。
先日、たまたまTVでスーパーマーケットの保安員さんの仕事振りを取材した番組を見ました。万引きの現場を見つけた保安員さんは、その人が店を出たところで声をかけ、事務所に連れて行きます。そして事情を聞き、悪質であれば警察を呼び、初犯で十分に反省している場合は家族に連絡して引き取りにきてもらいます。殆どの人は、捕まった直後、「お金を払えばいいんでしょ」と言います。反省するよりも、お金で事なきにしてしまおうとするのです。保安員さんに懇々と説得されて、やっと悪い事をしたと告白します。でも、万引きが悪い事を知らない人はいないでしょう。自らの罪を認めることの難しさを改めて感じました。また、保安員さんの話によると、最近では、高齢者の万引きが増えているそうです。万引きの一番の理由は家計の苦しさだそうです。私たちが敬愛すべき人生の先達たちが、貧しさゆえに、良心を蝕まれ、悪いことをしてしまい、年若い者に叱られて縮み上がっている姿は悲しすぎると思いました。