日曜日に「ピースコンサートつくば2006〜ゴスペルで繋ぐ平和のハーモニー」に行ってきました。平和の訴えとゴスペルの普及を目指して行われたコンサートで、つくばの合唱グループ、ゴスペルグループ、隣県のゴスペルグループ、さらにプロのゴスペルシンガーの亀淵友香さんとThe voices of Japanが出演していました。会場ロビーには「憲法9条の会 つくば」の案内や、筑波大生が描いた平和を訴える絵の展示、広島の写真の展示、"I Love ___"とプリントされたハガキに参加者が好きな人の名前を書き込んで、掲示板にいっぱいに貼り付けるという企画、CDの販売などをしていました。
市民グループによるゴスペルは人数も多く、元気も迫力もあって、ゴスペルを歌う喜びはよく伝わってきましたが、一緒に行った人に言わせると、マイクとアンプを使ったせいで、かえって音が割れてよくなかったとのことでした。また、元気の良いゴスペルはまるでライブコンサートのようなものでしたので、歌っている人のテンションは上がっていても、歌詞が英語でロック調ですから、そのノリに会場(高齢者が多い)の大多数の人がついていけていない様子でした。実は私も、この時点では、彼らのノリに全然ついていけず、困惑していました。ところが、後半、プロの亀淵さんが登場してからは、会場の雰囲気がガラリとかわりました。彼女自身、ご高齢ですし、会場に配慮して、ゴスペルの意味(黒人奴隷が苦しみの中から救いを求めて歌った歌)を説明されたり、1曲、1曲、歌詞の意味を説明しながら歌いました。中には、故郷に帰りたいと歌うゴスペルに日本の唱歌「ふるさと」を組み合わせた曲もあり、観客に聞かせる工夫が盛りだくさんでした。最後は会場全体を一つにしてしまい、やはりプロの仕事は違う、と思いました。
たとえ、すばらしい賛美歌であっても、それが「自分の喜びを神様に表すためなのか」、それとも、「多くの人に神様の素晴らしさを伝えるためなのか」を考え、目的に応じて、歌い方を変える必要があると思いました。
何かを伝えたいのなら、伝える相手に対する配慮をすること。基本中の基本だと思いますが、改めて思い知らされたひと時でした。