「旅の原点」

やたら人につっかかたり・・
わけもなく悲しくなったり・・
すごく自分がだめに思えたり・・
いらいらして、ものを壊したくなったり・・
こんなふうに、神経が疲れたというシグナルがでてきたら、とにかく旅にでます。
体が疲れていたとしても、旅にでます。
寝ているだけでは、治らないのです。
部屋に閉じこもって、好きな本を読んでも、治らないのです。


なのに、数時間車で走り、道の駅で車中泊するだけで、だいぶ元気になるのです。
さらに、森の中を数時間歩き回れたら、もうすっかり元通りになるのです。


私のこんな行動は、
小さい頃の体験からくるのだろうと思います。


小4の私は、いじめのせいで、しばしば登校拒否を繰り返していました。
朝からご飯がのどを通らず、食卓の前でべそをかいていました。
そんな私を見ていた父が、ある日、黙って私を軽井沢に連れて行ってくれました。
特に何をしたわけでもなく、父に何か言われたという覚えもありません。
ただ、野鳥の森を歩き、峠の力餅を食べて帰ってきました。
でも、私の気持ちはとても安らいだのです。


この時の父の態度に、私はとても感謝しています。
そして、この時の経験を踏襲するかのように、
今でも私は、疲れてくると、自然の中に身をおきにいくのです。