母の実家は、母の兄夫婦が農業を営んでいます。この時期は稲刈りの真っ最中。黄金色の穂が風に揺れていました。この付近の田んぼは泥が深く、場所によっては腰近くまで沈んでしまいます。そのため、大型コンバインを入れることはできず、稲を1列ずつ刈り取っていく機械を使っています。昨今、農家の高齢化と人手不足に対する支援策として、数軒の農家で集団を作り、大型機械を導入することが勧められているそうですが、集団に参加できるのは、一定以上の面積を持っている農家のみ、母の実家のように、大型機械が入れない条件の悪い田んぼを持ち、山に囲まれて農地面積も確保できない農家は政策から取り残されてしまっています。母の実家では、息子夫婦が手伝いに来て、刈り入れを終わらせたとのことですが、国が立てる大きな視点の対策だけではなく、地域の状況に応じた、きめ細かい対応が求められていると感じました。