sahchan2008-07-31

今回の車は茶色っぽい日産ノートでした。フロントグリルがマーチにそっくりで、リアはストンと切れ落ちたハッチバック。1.5Lのオートマで、山道や高速をストレスなく走れるスペックです。地図は持参していましたが、NAVIがついていたので、面白がって目的地を阿蘇火山博物館に設定し、走りだしました。運転にはすぐ慣れましたが、周囲の車の動きの予測には苦労しました。なんとなく・・なのですが、わき道や駐車場から幹線道路に出る車などが、一旦出ると心にきめたら、たとえタイミングがギリギリであっても、躊躇せずに出てくる感じがしたのです。レンタカーは地元ナンバーなので、その地域での運転に慣れていない車であることを周囲にアピールする手段がありません。友人と二人、ひやひやしながら市街地を走りました。国道57号を東に向かうと、徐々に山が見えてきました。標高が徐々に上がり、古い型のマイクロバス(ローザ)が黒煙を吐きながら坂を上っていくのが見えました。もしコス太で来ていたら、こんな感じだったのでしょう。ちょっと辛い気分になりました。
阿蘇の外輪山の切れ目からカルデラの内部に入り込み、中央にそびえる五山の方に向かおうとしたところで、突然NAVIが幹線道路を外れるように指示してきます。「???」と思いつつNAVIに従うと、田んぼや畑、森の中の細い道を通って一般的な観光道路に戻りました。どうやら最短距離で誘導したようです。実はこの後何度となくNAVIに振り回されるのですが、この時は、単純に近道ができたと喜んでいました。
山を登り始めると、左側に、お椀を伏せたような形の米塚(上の写真)が見えてきます。上の凹みは火口跡ですが、なんだか可愛いい形です。もう少し上ると、草千里ヶ浜に到着しました。友人は、三好達治の詩「大阿蘇」のイメージどおりに馬が放牧されている姿を見るのを期待していたのですが、池の近くを歩いているのは人間ばかり(下の写真)、あとは乗馬用の鞍をつけた馬がずら〜り。友人はがっかりしていました。
名物のソフトクリームを食べ、火山博物館で予備知識をアタマに入れ、それから活動中の中岳火口を見に行くことにしました。ところが、火口につながる有料道路の入り口についたとたん、目の前で鉄製の大きなゲートをガシャンと閉められてしまいました。火山ガスの濃度が高くなって、入山が禁止されたとのこと。あああ・・・、もっと早く来ていれば!!!
残念でしたが、どうにもなりません。気を取り直し、この日の宿泊地である高千穂へ向かいました。