sahchan2008-08-08

宿に直行するには時間が早かったので寄り道をすることにしました。まずは、中岳を下り、外輪山の手前の平地にある白川水源へ。池の底を覗くと、砂が揺らいで水が湧き出しているのがわかります。水草の茎や葉に細かい泡がぽつぽつと生まれ、大きな泡になると水面にポコポコっと浮かび上がってきました。酸素を作っているんですね。スーパーなどで酸素入り水といった商品が売られているようですが、やっぱり新鮮な酸素を含んだばかりの天然水が一番な気がします。とても美味しい水でした。
平野部を抜けると再び峠になります。外輪山を南東に抜け、山あいを走ると神話の里、高千穂です。日は暮れかかっていましたが、天岩戸神社に行ってみました。入り口には、赤いハッピ姿の県知事のポスター、宮崎ではあちこちで見かけました。さすが宮崎の看板男!天岩戸そのものは川向こうの神域で見ることはできませんでしたが、その代わり、天照大神が天岩戸にこもった時に、八百万の神々が集い会議をしたという天安河原を見に行きました。河原の洞窟の中に祠があり、周囲には、石が積まれていて、ちょっと不気味に感じました。
高千穂で是非見たかったのは、夜神楽です(上写真)。宿で夕食をとってから、高千穂神社の神楽殿で、観光客用に毎晩1時間演じられているのを見に行きました。太鼓と笛の比較的単調なリズムにのせて、天岩戸伝説にまつわる舞が3番と、国産み神話のイザナギイザナミの舞が奉じられました。イザナギが観客の間に入り込み、イザナミがそれを追いかけてくるというコミカルなシーンもあり、観客は大喜びでした。
翌朝は高千穂峡へ行ってみました。ここはいくつかの滝があって、水の豊富さを感じました。梅雨の大雨でがけ崩れがあり、遊歩道の一部が通行止めになってしまっていましたが、お目当ての「真名井の滝」(下写真)は見ることができました。両岸の川によって侵食された溶岩は、どことなく幾何学的で、天然のアート、、という感じでした。