長野の旅の続きです。
宿に泊まった翌日は良い天気でした。戸隠にある鏡池の紅葉が見頃とのことだったので、行ってみることにしました。善光寺の脇を抜け、戸隠バードラインを通るルートです。九十九折りの峠道「七曲り」は急坂のうえ、カーブがきつく、コス太だったら敬遠したと思いますが、2人乗り1300ccマーチなのでグイグイと上って行きました。案内板に従って進むと、すれ違いも難しそうな細い箇所があちこちに現れ、あと少しという所で渋滞になっていました。前の車辺りまでは道が細く、対向車は通過に苦労していました。私が道の広くなった場所に車をとめて待っていると、やっと狭い道を抜けた対向車が私の横にきて窓を開け、おじさんが「こっから先はどうもならないぞ!」と声をかけてくれました。どうやら池のほとりまで渋滞が続いている模様です。わざわざ教えてもらえたので、友人の了承もとってUターンすることにしました。少し戻って、道路脇が広くなっている場所にマーチを置き、湖まで400メートル程の山道を歩いていきました。案の定、湖畔の駐車場が満車になっており、1台出たら1台入るという状況でした。教えてくれたおじさんに感謝です。鏡池は水面が鏡のようになって戸隠連峰が映る事で有名な池です。この日もしばらく待っていると風がやみ、湖面に綺麗に山が写り込んでくれました(写真)。

ところで、私は山を登り始めた頃から持病のヘルペスの痛みが顔面に走るようになっており、ちょうど湖畔についた頃にはかなり辛くなっていました。念願の鏡池に来たというのに残念です。湖畔にある「どんぐりハウス」で休憩し、鎮痛剤を飲んで痛みを抑え、山下りの運転は友人に任せました。お昼は湖から少しだけ下ったところにあるログハウスのレストランに寄りました。木の香りのする建物、こんな所に住めたらなあ・・と憧れてしまいました。蕎麦粉を使ったピザや岩魚を乗せたパスタなど、オリジナルメニューも美味しかったです。戸隠名物の竹細工店や戸隠神社の中社にも寄りました。善光寺に戻ってきたのは夕方5時過ぎ。途中でみかけた蕎麦屋さんはすべて閉店していましたが、参道前にかろうじて1軒開いていたので、ここで蕎麦を食べて、信州の旅を締めくくりました。