1月4日の放浪記のつづきです。古徳沼にいるうちにお昼になったので、車の中で簡単な昼食を作って食べました。その後、ちょっと足を延ばして、海を一望できるスーパー銭湯に入るつもりで、県道と国道を使い、常陸太田(ひたちおおた)を抜けて日立市に入りました。国道293号から国道6号に出る直前でのことでした。道の左手に1軒の小さな骨董屋さんがありました。のぼりが出ていて営業中のようです。実は私、ここしばらく、骨董屋さんに行くチャンスをうかがっていました。路肩が広かったので、これ幸いとコス太を店の正面に停め、急いで車を降りました。店に入ると、黒い毛糸の帽子を被った小柄な店主のおじいさんが声をかけてくれました。「何探してるの?」「箱火鉢ありますか?」実は、11月にうみねこ先生の家で箱火鉢を見て以来、ずっと探していたのです。「陶器じゃないやつね、あるよ」いくつかの骨董をどけると、30cm弱の正方形で高さ20cmほどの木製の火鉢が出てきました。灰もたっぷり入っています。うみねこ先生の家にあったものよりはだいぶ小さいのですが、一人で使う分には十分です。2つありましたが、1つだけ買うことにしました。仕事初日のサービスだとかなり安くしてくれました。車に積んであげると持ち出してくれたおじいさん、コス太をみてびっくり。おつりを持ってきてくれた奥さんはさらに興味深深。話してみると、この奥様、大型免許をとったほどのトラック好き。すっかり話が弾んでしまいました。奥様と話をしていると、おじいさんが、陶器製の茶色の火鉢を持ってきました。「これももっていきなよ、何か入れるのに使えるし、炭も入れといたよ」「わ〜い!」喜んでもらうことにして車に積んでいると、後ろから「これもあげるよ」と高さ30cmほどの門松も渡してくれました。あらら、買ったものよりおまけのほうが多くなっちゃった(笑)。「灰はまだ一杯あるから、欲しかったらおいで」「は〜い」日立を通る時にはまた寄ってみたいと思っています。