指宿で一泊した後は、指宿スカイライン経由で鹿児島市に戻りました。平日という事もあって対向車が殆どなく、カラスや鳶が道に平然と降りていました。スカイラインには展望スポットがあるのですが、桜島は霞んで見えませんでした。
鹿児島市内には路面電車が走っていました。軌道敷のある道の走り方なんて教本で読んだだけなので、全然覚えていません。違反してやしないかとドキドキしました。時間の関係で市内観光はスキップし、桜島に渡るフェリー桟橋に向かいました。

桟橋に着くと、いきなりフェリー乗船口に誘導されました。15分おきに発着しているので、すぐに来るようです。船が目の前に近づいてきて、大きな開口部がぱっかり開くと、中から車が何台も走り出てきました。下船が済むとすぐ乗船です。一番最初に乗り込んだので、船の一番奥に誘導されました。車ごと船に乗り込んだのは初めてですが、後ろをみると、観光バスまで乗ってきています。凄いなあ・・。船が動きはじめると隣の車の人が、「降りてもいいんですかねえ?」と聞いてきました。私達と同じ観光客でしょう。周囲を見回すと、車に乗ったままの人もいますが、観光バスはお客さんを降ろしています。「港に着く前に車に戻れば大丈夫じゃないですか?」と答えて、私達も車を降り、船のデッキに行ってみることにしました。青空と青い海、正面には桜島雄大な姿を見せてくれていました。

船は正面から桟橋に入りました。車に戻ると目の前の壁が向こうに倒れ、そのまま船を通り抜けるような形で上陸になりました。いちいち船が方向転換しないんですね、面白いと思いました。料金所は桜島港から外に出るところにありました。橋と同じで2点のみを結ぶフェリーですから、片方に料金所があれば十分なんだと納得しました。
桜島では、ビジターセンターを見学。桜島の噴火のジオラマや、噴火当時の新聞記事は危険と隣り合わせに暮らす人たちの大変さを実感させるものでした。ちなみに、私達がここを訪れた2週間後にも噴煙を300mほど上げて噴火したそうです。道の駅桜島で、名物の「小みかんうどん」を食べてから、溶岩地帯を横断して大隈半島の垂水へと向かいました。
垂水の道の駅には「日本一長い足湯」というのがあります。サラリーマン風の男性が2人、錦江湾桜島を眺めながら足湯につかって休憩している姿が印象的でした。ここから宮崎県の都井岬へ向かったのですが、遊び心でNAVI任せにしたのが間違いで、とんでもない道を走らされる羽目になってしまいました。